近年では、一つの仕事だけにとどまらず、複数の仕事を掛け持ちで行う働き方をする人々が増えてきています。
その中でも、特定の企業内に限らず、業務委託などの形態で複数の仕事を並行して行う働き方は、複業(パラレルワーク)とよばれ大きく注目されています。複業では、いずれの仕事も本業として向き合う働き方であり、自身の持つスキルや経験を活かして能動的に取り組む働き方を指しています。
従来から終身雇用制度が定着していた日本においては、複業という働き方は新しい働き方といえます。それゆえに、複業として働く際には、複業のメリットやデメリット、成功するために注意すべきポイントをしっかりと理解したうえで取り組むべきといえるでしょう。
この記事では複業(パラレルワーク)をする上でのメリットやデメリット、また注意すべきポイントなどをわかりやすく解説していきます。
複業のメリットとは
複業とは、並行して複数の仕事を本業と同様に仕事を行う働き方と言われており、複数の仕事を掛け持ちして行うことによって得られるメリットには様々な事柄があるといわれています。
仕事に対する「報酬」という視点で考えると、大きく4つのタイプに分けられるといえるでしょう。
- ・ 金銭報酬:考え方は副業と同じくお金を目的とする
- ・ スキル報酬:自身の能力向上や新たなスキル習得を目的とする
- ・ キャリア報酬:自身の市場価値を高める異業種や異職種での実績作りを目的とする
- ・ 感情報酬:思い入れのある地域やモノ・コトに寄与したり趣味思考に合った分野に携わったりすることを目的とする
また、複業をする上で得られるその他のメリットについて、具体的にご紹介していきます。
- 1. 仕事上でのやりがいをもてる
- 2. 自己管理能力や責任感が身に付く
- 3. スキルアップにつながる
- 4. 働く中で一定の成果を挙げればアップセル(収入増加)が期待できる
- 5. 転職(複業転職)や起業・独立などに役立つ
1.仕事上でのやりがいをもてる
複業で働く際には、自分自身がやりたいと考えている職種や、興味・関心のある分野の仕事の中から、複数を選択して並行して働くことが可能になります。
個々の仕事にやりがいをもって取り組むことが実現できることは、複業で働くことの大きなメリットと言えます。
2.自己管理能力や責任感が身に付く
自分で選択した複数の仕事を本業と同等にやりきるためには、仕事上のスケジュール管理やタスク管理などはもちろんのこと、仕事を遂行する上で欠かせない自己管理が求められるものです。また、当然のことですが、依頼主に対しては期待通りの成果を上げることが求められます。
これらのように複業で仕事に取り組むことにより、自己管理能力や責任感が身についていくことも複業のメリットの1つといえるでしょう。
3.スキルアップにつながる
複数の職種(仕事)を並行して行いながら、それぞれの取り組む業務の成果を効率よく上げていくためには、計画性、スピード、正確性が求められるのです。
さらには、過去には経験したことのないような職種やミッションやタスクに取り組む必要に迫られるケースが発生してくる可能性も高いものです。
それらによる新しい経験や学びを通じて自身のスキルアップに繋がっていくことは、複業を行うことのメリットの1つです。
4.働く中で一定の成果を挙げればアップセル(収入増加)が期待できる
複業では、自身のスキルや経験にマッチした複数の仕事を掛け持ちですることが可能になります。得意な分野を活かして仕事に就くことによって、効率的に働くことが可能になり得られる成果の質の向上も期待できるでしょう。
複数の依頼主から仕事を得られることは収入経路の拡大であり、収入の増加に直接繋がります。また、効率的に仕事をこなすことによってスキルアップすることも可能となり、報酬額の増加も期待できるでしょう。
収入の増加が期待できることは複業の大きなメリットです。
5.転職(複業転職)や起業・独立などに役立つ
複数の仕事を並行して行う複業をすることによって、一つの企業だけでは経験できない様々な業務やミッションを経験することが可能になります。スキルアップやノウハウの蓄積とともに多くの経験を積むことに繋がります。
また、同時に幅広い業界の知識を身に着けたり、人脈の拡大につながります。複業転職と呼ばれるように、複業からの転職や将来の起業・独立などの際には役立つことになります。
複業の重要なメリットといえるでしょう。
複業を成功させるために注意すべきポイント
複数の仕事に並行して取り組む複業は、基本的には個人事業主やフリーランスとして働くケースが多くみられます。それによって得られるメリットがあるとともに、成功するために注意すべきポイントもあります。
ここでは複業を成功させるための注意すべきポイントの中から代表的な5つについて、わかりやすく解説していきます。
- 1. 責任や負担過多にならないように適切な管理を心がける
- 2. 自己管理を徹底させる
- 3. 複数の仕事の並列して立が厳しい可能性がある
- 4. 情報セキュリティへの対策を万全にする
- 5. 確定申告を忘れない
1.長時間労働や負担過多になりやすい
複業として一人で複数の仕事を掛け持ちで行うことは、当然のことながら業務量は増え、それに費やす時間も増加します。
また、仕事に対する責任も一人で負うことになり、長時間労働になったり、負荷が大きくかかってこないように対策をするのも注意が必要なポイントです。
複業で働く際には、業務量に合わせてスケジュールを適切に管理することが重要なポイントになってきます。
一人での複業に慣れてきたり、仕事量が増えてきた際には、仲間を集めてチームを組んで取り組むといった手段もよいといえるでしょう。
2.複数の仕事の繁忙期が被らないように注意する
職種や業務内容によっては、繁忙期が重なってしまい時間が確保できない場合が発生することが想定されます。
また、業務上の予期せぬ状況の変化により、忙しいタイミングが重なってしま可能性があることを、あらかじめ認識しておいて、回避策を想定しておくこともポイントといえるでしょう。
3.情報セキュリティへの対策を万全にする
複業として業務する場合には、企業のオフィス以外の場所からリモートワークで仕事をするケースが多くなると考えられます。
その際には、使用するパソコンやネットワーク環境のセキュリティ対策はもちろんのこと、就業場所の情報漏洩のリスク対策を十分に行うことが必須です。
また、異なる業務や依頼主に関連するデータや情報を間違って送ったりしないようにオペレーションへの留意も厳重に行う必要があります。これら情報セキュリティへの対策大限の注意が必要です。
4.確定申告を忘れない
複業は個人で仕事を行うものであり、複業などで得た所得が20万円を超える場合には、自分で確定申告を行う必要があるので注意が必要です。
※確定申告とは、毎年1月1日から12月31日までの1年間に⽣じた所得に対する税⾦を自分で計算し、翌年3月15日までにその税⾦を自分で納付する(または還付を受ける)手続のことです。
5.自己管理を徹底させる
複業として個人で仕事を行い、依頼主の期待通りの成果を上げていくためには、業務に関するスケジュール管理やタスク管理はもとより、自分自身の体調管理を含め、しっかりと心身両面における自己管理に注意が必要です。
複業を継続していくためには、細心の注意を払うことが必要です。
まとめ
複業に取り組む人は、会社員として本業を持っている人とともに、個人事業主やフリーランスとして個人単位で働くケースの両方が存在します。
複業というスタイルで働く個人としては、それよって得られるメリットをしっかりと理解して、メリットを十分に享受できる働き方を続けたいと考えられるでしょう。
一方で、複業という働き方が成功するためには欠かせない注意すべきポイントもしっかりと理解して、取り組むことがとても大切です。
複業という働き方を成功させるためには、それぞれの仕事をする個人と仕事を依頼する企業の両者がメリットや注意すべきポイントをしっかりと理解して取り組んでいくことが求められるでしょう。
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